メールマガジン『ロックの王道を行け!』:第369回 ZELJKO BEBEK – “…Skoro Da Smo Isti”

【メーマガジン ロックの王道を行け!】

ZELJKO BEBEK – “…Skoro Da Smo Isti”
1978 YUGOSLAVIA JUGOTON LSY-68047
(Heavy Progressive Rock)

RARE度:★★★★

Member :
Zeljko Bebek(b,vo), Neven Pocmic(key),
Dragon Didti Jankelic(ds), Eduard Mihael Bogelic(g)

Side (A)
1. Skoro Da Smo Isti
2. I Tako To Ostaje
3. Podijum

Side (B)
1. Srušeni Zidovi
2. Upitaj Sebe
3. U Tišini
a. Reminiscencija
b. Epilog

ユーゴスラヴィアを代表するロック・グループ、BIJELO DUGME、ご存じですか?

ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のグループで、1974年にデビュー、数々の名作ロック・アルバムを発表しています。 ジャケがちょいエッチ(既に死語か)でドキドキ(これもか)なのが多く、その手のファン(?)にも有名かもしれませんが、まあそれはさておき、内容はどれもすごいものがあります。

このアルバムは、そのBIJELO DUGMEのヴォーカリストが1978年に発表したソロ・アルバムです。

ふつう名ロック・グループのソロ・アルバムというのは、名選手が名監督にならない長嶋茂雄のようなもので、在籍グループを超える作品にはならないのが世の常ですが、この作品は良い意味で期待を裏切ってくれます。BIJELO DUGMEのよりももっとプログレッシヴで叙情的な部分も多く、オトナ(カタカナ・・)はこっちかもです。

西側以外の国の70年代ロックって、単調な8ビートを連発しすぎなものが多く、調子に乗って食べ過ぎてもう二度と食えないインスタント食品のような側面もありますが(ちなみに私はボ〇カレーはもう無理です。)これは違います。

ハードロックと言っても全体的にミドルテンポでめちゃめちゃ激しい訳でもないのですが、曲やアルバム構成もがどれもよく練られていてます。オルガンも気持ちよく、ギターもエレキあり、アコースティックあり、時にはストリングスまでも導入。ドラムスも適度に湿り気のある柔らかさで、聴き疲れしません。まさしくアナログの味でもあります。

そしてなんといってもそのど真ん中を突き抜けるヴォーカルが、何よりもかっこいいです!

78年にして、楽器はどれも古めかしい音。もしかしたら最近の大学の軽音(これも死語か)の連中の方がよっぽどいい楽器で演奏しているかもしれません。でもこういう古い楽器の音ってなんとも言えない魅力があっていいですよね~。バニラ・ファッジが好きってあの感じ。70年代ロックが好きな人には棚収納&ヘヴィー・ローテ必至の一枚です。

ところでみなさんは英語以外のロックってどうですか?

その昔、初めてイタリア語でロックを聴いた時には、きしめんのようなスパゲティ(フェットチーネです・・)を初めて食べたときのような、頭蓋骨をハンマーで殴られたかのごとき(死にますね)新鮮な衝撃を覚えたもんです。

このアルバムも同様に、英語じゃないので、もうグループ名からして読めないのですが、そんな不思議な語感で歌い上げる感じが違和感サイコー! 最近はレコードをそのタイトルやアーチスト名を正確に発音できないこういうアイテムでも購入できるので良い時代になりました。昔私は店頭で「フォーミュラースリー」やったことあります。(・・といいながら、今回のこの人の名前、私はいまだに読めないですが。)

さて内容ですが、曲はどれも凝っています。A面もゆるやかに重くならず軽すぎず、かといってオトナ過ぎずに流れていき、捨て曲なし。 そしてB面になるとさらにだんだんよくなっていく感じで、B-2なんかは非常に摩訶不思議な展開。 鳴門海峡の渦にバッジー(BUDGIE)が吸い込まれていくようなめくるめくサビ、この感じがたまりません。 長年ロック聴いてきた人も思わず箸を落としてしまうような展開ではないでしょうか?

のっけからのタテのりのピアノで迫る、このアルバムのラストを飾るB面のラスト(あたりまえか)も圧巻です。大海原の波に揺られているような、大きく叙情的なリフに導かれ、せつせつと歌い上げてくれます。ストリングスの巻きつきも抜群ですね。突然のリズム・チェンジも最高です。

そして再びアルバムの出だしの効果音、街の喧騒に戻ってきてドラマは幕を閉じるのです。

ジャケットもシンプルながらも印象的でユニークでイカしています。裏ジャケの真ん中に映っている方が、不祥事を起こしたて記者会見するときの企業トップが放心状態になっているかのような、うつろな表情をしているのが気になるところで、他のメンバーはそれなりなのに、原稿の段階ではチェックしなかったんでしょうかね?

そんなことはさておき、こういう埋もれた逸品を楽しめる喜びを糧に、年度末にいざ!

(2016.03.02)

こちらのレコード在庫にあります!

5002577 ZELJKO BEBEK/…Skoro Da Smo Isti 14,280円(税別)

詳細は→ http://bit.ly/1oY4mc5

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※「ロックの王道を行け!」は、まぐまぐを通じて配信しているメールマガジンです。バックナンバーも公開しています。
詳細はこちらからどうぞ→ http://www.mag2.com/m/0000024748.html

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※バックナンバーはHPでも掲載しています。
http://sorc.co.jp/mag/backno.html

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